2026年6月11日(木)開催 FINANCE CONFERENCE「データが拓く金融機関の新たな価値共創モデル」開催レポート

2026年08月04日 12時00分 2026年6月11日開催イベント イベント開催レポート

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2026年6月11日、「データが拓く金融機関の新たな価値共創モデル」をテーマとしたイベントFINANCE CONFERENCEを開催いたしました。本イベントは、銀行・信用金庫・信用組合・保険会社などの金融機関における経営層・管理職、企画部門、IT・DX推進部門の責任者・実務担当者の方々を対象に、大手町プレイス ホール&カンファレンスで実施されました。

AIの進化により、金融機関では業務効率化に加え、新たな価値創造への期待が高まっています。一方で、データ活用基盤の整備やガバナンスの確立、人材育成、AIエージェント活用を見据えた組織変革など、多くの課題にも直面しています。

本イベントでは、りそなホールディングスのデータ戦略部長 大西雅巳氏と、三菱UFJニコスのDX推進部長 熊田健一氏をゲスト講師にお迎えし、金融機関やそのほか先進企業の実践事例を通じて、データ活用による価値創造、AIの組織浸透、AIエージェント活用の可能性などが共有されました。
AI時代における金融機関の競争力強化と今後の方向性について、多くの示唆が得られるイベントとなりました。

りそなグループのデータ活用と未来への挑戦

株式会社りそなホールディングス
データ戦略部長
大西 雅巳 氏

株式会社りそなホールディングスの大西雅巳氏より、「りそなグループのデータ活用と未来への挑戦」をテーマに講演いただきました。


りそなグループでは、2019年に3名体制でデータサイエンス組織を立ち上げて以来、「内製・自走」を軸にデータ活用を推進してきました。本講演では、その歩みを振り返りながら、生成AI時代の到来によって求められる組織や人材、データ活用基盤の進化について紹介いただきました。

講演では、営業戦略の高度化やバンキングアプリにおけるOne to Oneマーケティング、自然言語処理を活用した契約書チェックや業務効率化など、りそなグループが実践してきたデータ活用事例が紹介されました。単なる分析にとどまらず、現場の行動変容や業務改善につなげることを重視しながら、継続的に成果創出を進めてきた取り組みが語られました。

また、生成AIやAIエージェントの進化によって、これまでのデータ活用の前提が大きく変化していることにも触れられました。今後は個々の分析スキルだけでなく、AIが自律的に活用できるデータ環境やガバナンス、人材育成の仕組みづくりが重要になると説明されました。

さらに、地域金融機関へのノウハウ提供や共同活用モデルの展開、外部企業との協業による新たなサービス開発など、データを起点とした価値共創の取り組みについても紹介されました。データ活用を組織内に閉じるのではなく、金融機関同士や異業種との連携へ広げながら、新たな価値循環を生み出していく未来像が語られたセッションとなりました。

\このセッションの動画をFinlinkにて公開中です/
ご覧いただくことで、以下の内容をさらに深く学べます。
・りそなグループが実践してきた「内製・自走」によるデータ活用推進の歩み
・バンキングアプリにおけるOne to Oneマーケティングの実践事例
・自然言語処理や生成AIを活用した業務高度化の具体的な取り組み
・AIを活用した銀行業務支援ツール「Data Ignition」の構想と活用方法
・金融機関と異業種の連携による価値共創と今後の展望

動画視聴はこちらhttps://finlink.tech/blog/51.html

AIエージェント開発の新たなスタンダード
~高セキュア・低コストで実現する手法~

株式会社Ippu Senkin
代表取締役社長
鈴木 秀弥 氏

株式会社Ippu Senkinの鈴木秀弥氏より、「AIエージェント開発の新たなスタンダード~高セキュア・低コストで実現する手法~」をテーマに講演いただきました。


生成AIの活用が広がる中、多くの金融機関では次のステップとしてAIエージェントの導入検討が進み始めています。一方で、個人情報や機微情報を扱う金融業務においては、高度なセキュリティの確保と運用コストの最適化が大きな課題となっています。本講演では、こうした金融特有の要件を踏まえながら、AIエージェント活用を実現するための新たなアプローチについて解説いただきました。

講演では、AIエージェント導入の成否を左右する要素として、AIモデルそのものの性能以上に、業務知識や暗黙知をどのようにAIへ伝えるかが重要であることが語られました。金融機関には長年の業務運営で培われた知見が蓄積されており、それらを活用できる環境を整備することが業務変革の鍵になると説明されました。

また、金融機関におけるAIエージェント活用の課題として、セキュリティとコストの両面が挙げられました。その解決策の一つとして、クラウド活用だけではなく、オンプレミス環境と組み合わせながら運用する考え方が紹介されました。さらに、金融機関内の職員が自らAIエージェントを開発・活用することの重要性にも触れられ、今後のAI活用の方向性について多くの示唆が語られました。

AIエージェント時代の到来を見据え、金融機関がどのような基盤整備や人材育成を進めるべきか。その具体的な考え方と実践アプローチが示されたセッションとなりました。

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ご覧いただくことで、以下の内容をさらに深く学べます。

・金融機関におけるAIエージェント活用が注目される背景
・AIモデルの性能以上に重要となる業務知識・暗黙知活用の考え方
・金融機関が直面するセキュリティ課題と対応の方向性
・オンプレミス環境を活用した高セキュア・低コスト運用の考え方
・金融機関におけるAIエージェント基盤整備と今後の展望


動画視聴はこちらhttps://finlink.tech/blog/45.html

生成AIを業務成果につなげるデータ活用
~金融機関における分断データ統合のポイント~

株式会社電通総研
エンタープライズ第三本部 データマネジメントU マーケティングIT部
シニアコンサルタント
須賀 洋介 氏

株式会社電通総研の須賀洋介氏より、「生成AIを業務成果につなげるデータ活用〜金融機関における分断データ統合のポイント〜」をテーマに講演いただきました。


金融機関では、Webサイトやアプリ、コールセンター、基幹システムなど複数の顧客接点にデータが分散しており、全体像を把握しづらい状況が課題となっています。本講演では、生成AI活用が広がる中で、単にツールを導入するだけでは成果につながらず、データを活用できる状態に整備することが重要であると語られました。

また、生成AI活用を推進する上で直面しやすい課題として、PoCで止まってしまう問題やデータの分断、データ品質、運用体制などが挙げられ、それらを乗り越えるための考え方について解説いただきました。さらに、顧客の属性情報と行動情報を統合し、顧客理解を高度化するアプローチや、AIと人がそれぞれの強みを活かしながら業務を進める将来像についても紹介されました。

加えて、審査・与信管理、コンタクトセンター運営、資産形成支援といった金融業務における活用例を交えながら、データ統合基盤と生成AIを組み合わせることで実現できる業務高度化の方向性が語られました。

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ご覧いただくことで、以下の内容をさらに深く学べます。

・金融機関におけるデータ分断の現状と生成AI活用に向けた課題整理
・PoCを業務成果につなげるための具体的な進め方と考え方
・生成AI活用の前提となる「AIレディデータ」について
・顧客の属性情報と行動情報を統合するデータ活用アプローチ
・金融機関が目指すべきデータ活用と生成AI活用の将来像

動画視聴はこちらhttps://finlink.tech/blog/46.html

金融DXの先にある「共創」の土台作り
~規制の壁をクリアし、価値創造を加速させる次世代データ戦略~

株式会社BlueMeme
営業本部 インサイドセールス部
清水 控視 氏

株式会社BlueMemeの清水控視氏より、「金融DXの先にある「共創」の土台作り〜規制の壁をクリアし、価値創造を加速させる次世代データ戦略〜」をテーマに講演いただきました。


金融機関におけるDXは、業務効率化やデータ活用の段階を経て、現在はグループ横断や外部パートナーとの連携による「共創・価値創造」のフェーズへと進みつつあります。一方で、実際には新たなサービスや施策のアイデアが生まれても、必要なデータの所在が分からない、システムごとにデータが分断されている、権限や運用上の制約により活用が進まないといった課題が存在し、実現に至らないケースも少なくありません。

本講演では、共創を阻害する要因として「探せない」「使えない」という2つの課題に着目し、その解決に向けた考え方について解説いただきました。銀行・証券・保険など複数システムに分散するデータをどのように横断的に活用していくのか、また高度なガバナンスを維持しながら必要な情報へアクセスできる環境をどのように構築していくのかについて、具体例を交えながら紹介されました。

さらに、データ活用基盤の整備がAI活用の前提条件であることにも触れられ、統合されたデータ基盤が整うことで、人が思いつかなかった新たな事業機会や顧客接点を発見できる可能性についても語られました。金融機関が次の成長フェーズへ進むためのデータ戦略の方向性が示されたセッションとなりました。

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ご覧いただくことで、以下の内容をさらに深く学べます。

・共創の実現を阻害する「探せない」「使えない」課題の本質
・銀行・証券・保険に分散したデータを横断活用するためのアプローチ
・ガバナンスとデータ利活用を両立させる基盤設計の考え方
・データ統合基盤がAI活用の精度向上につながる理由
・金融機関における次世代データ戦略の方向性と実践ポイント


動画視聴はこちらhttps://finlink.tech/blog/47.html

「やって終わり」にしない生成AIアイデアコンペの仕掛け方
~地域金融機関での実践から共創への発展~

株式会社ブレインパッド
データタレントエクスペリエンスユニット
マネジャー
荻原 伸平 氏

株式会社ブレインパッドの荻原伸平氏より、「「やって終わり」にしない生成AIアイデアコンペの仕掛け方〜地域金融機関での実践から共創への発展〜」をテーマに講演いただきました。


生成AIツールの導入は進んでいるものの、現場での活用が広がらないという課題は、多くの金融機関が直面しているテーマです。本講演では、その背景として、現場主導でもCoE主導でも生成AI活用が思うように進まない構造的な課題があることが示されました。その上で、現場の社員が主体的に業務課題と向き合い、実装につながるアイデアを創出する仕組みとして「生成AIアイデアコンペ」の有効性について語られました。

講演では、実際に金融機関において実施された全役職員対象の生成AIアイデアコンテストを事例として紹介いただきました。単なるアイデア募集にとどまらず、審査設計、参加者への学習支援、プレゼン支援、さらには実装に向けた橋渡しまでを一気通貫で設計することで、「参加して終わり」にしない取り組みを実現したことが解説されました。

さらに、この取り組みが他金融機関を含むグループでの生成AIアイデア共有へと発展した経緯についても紹介されました。金融機関ごとに異なる環境がある一方で、現場が抱える課題には共通点も多く、知見を共有することで新たな共創の可能性が広がることが語られました。

生成AI活用を一過性の取り組みで終わらせず、人材育成や業務変革、さらには金融機関同士の共創へと発展させるための考え方が示されたセッションとなりました。

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ご覧いただくことで、以下の内容をさらに深く学べます。

・金融機関で生成AI活用が現場に定着しにくい構造的な課題
・アイデアコンペが現場の主体性を引き出す理由
・生成AIアイデアコンテストの実践内容
・プレゼン支援や実装支援を通じてアイデアを成果につなげる方法
・金融機関同士の知見共有と共創につながる生成AI活用の可能性

動画視聴はこちらhttps://finlink.tech/blog/48.html

データが拓く価値。価値が変える競争~三菱UFJニコス~

三菱UFJニコス株式会社
シニアフェロー DX推進部
部長
熊田 健一 氏

三菱UFJニコス株式会社の熊田健一氏より、「データが拓く価値。価値が変える競争〜三菱UFJニコス~」をテーマに講演いただきました。


金融機関ではこれまで、データ活用を通じて業務の効率化や精度向上を追求してきました。しかし、キャッシュレス化の進展や非金融プレーヤーの台頭により、単なる最適化だけでは競争優位性を築くことが難しくなっています。本講演では、こうした環境変化を踏まえ、データ活用を「精度を高める最適化」から「価値を拡げる再定義」へと転換する重要性について語られました。

講演では、決済データを単なる取引情報として捉えるのではなく、顧客の生活や行動の変化を読み解く手掛かりとして活用する視点が紹介されました。従来のデータ活用が効率や精度の向上を目的としていたのに対し、これからはデータの背後にある文脈や兆しを捉え、新たな価値創出につなげることが求められると解説されました。

また、生成AIの活用についても触れられ、構造化データと非構造データを結び付けながら顧客理解を深める可能性が示されました。さらに、金融機関が長年培ってきた「信頼」を強みとして、顧客やパートナーと共に価値を生み出していく新たな競争モデルについても紹介されました。
データを管理や分析のためだけに使うのではなく、顧客体験の向上や行動変容の創出、さらには共創による価値創造へとつなげていく――。金融機関がこれからの時代に目指すべきデータ活用の方向性について、多くの示唆が語られたセッションとなりました。

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ご覧いただくことで、以下の内容をさらに深く学べます。

・金融機関が直面する「最適化の罠」と顧客接点の変化
・「最適化の競争」から「意味の競争」へ転換するための視点
・顧客の行動変化や兆しを読み解くデータ活用アプローチ
・金融機関が持つ「信頼」を価値創造につなげる考え方
・共創時代における金融機関の新たな競争モデルと実践ステップ


動画視聴はこちら➤https://finlink.tech/blog/49.html

Tagetik Japan株式会社によるMOVIE上映


イベント中には、本イベントのMOVIEスポンサーである、ウォルターズ・クルワー│Tagetik Japan株式会社による動画の放映も行われ、参加者は同社が提供するソリューションや取り組みについて理解を深める機会となりました。

株式会社Ippu Senkinによるブース展示


会場内には、PLATINUMスポンサーである株式会社Ippu Senkinの出展ブースも設置されました。同社が紹介した「AIエージェント開発の新たなスタンダード」をテーマとしたソリューションに高い関心が寄せられ、講演前や休憩時間、交流会の時間帯には多くの参加者がブースを訪問しました。担当者との活発な意見交換が行われるなど、金融機関におけるAIエージェント活用の可能性や導入に向けた具体的な情報収集の場として賑わいを見せました。

交流会

イベント終了後には交流会を開催し、講演企業の登壇者と参加者による活発な情報交換が行われました。各講演で紹介されたAI活用やデータ戦略、AIエージェント活用に関する取り組みについて、講演時間内では聞くことのできなかった実践的な内容や課題意識について意見が交わされるなど、熱気あふれる交流の場となりました。また、金融機関同士での情報交換も活発に行われ、それぞれの取り組みや課題について共有し合う様子が見られました。

本イベントでは、データ活用による価値創造、AIの組織浸透、AIエージェント活用の可能性、そして金融機関同士の共創など、多岐にわたるテーマが議論されました。AI時代における金融機関の競争力強化と新たな価値創造の方向性について、多くの示唆が得られるイベントとなりました。

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今後の開催イベントはこちらから:https://si-forum.jp/